佐伯中生徒 地元お年寄りの健康思い体操やレシピの贈り物
2020年12月18日

生徒が考えた体操を動画を見ながら実践
【廿日市市佐伯】廿日市市立佐伯中学校(同市津田)の2年生が、地域の高齢者へ向けてラジオ体操のDVD、脳トレクイズ集、オリジナルレシピ集、布製マスクを制作した。14日には、同市津田の林集会所で地域の高齢者が集う「林サロンみのり」が、DVDに映る中学生の見本に合わせてラジオ体操をした。新型コロナウイルスの影響で世代間交流が減少する中、生徒から温かな心遣いを受け取った。
2年生は、6月から総合的な学習の時間を活用し、自粛生活を送る地域高齢者に何かできないかと取り組んだ。運動不足解消のためラジオ体操動画を収録したほか、認知機能の低下を予防する脳トレクイズ、高齢者に必要な栄養素を取ることのできるレシピ集、マスクを全て手作りした。それらを作る過程や生徒一人ひとりのメッセージも自分たちで編集し、DVDにした。
同サロンでは参加者10人が、画面に映る中学生の動きを見ながらできる範囲で体を動かした。河野末枝さん(90)は「一生懸命、体を動かすことができて良かった。今は難しいが、中学生と実際に会って体操できたらもっと良い」と、体も心も温まった様子だった。
同校の長尾怜依さん、田中慶悟さん、森本翔さんは「今回の贈り物が少しでも役に立ったらうれしい。コロナだけど、元気を出して家で楽しく過ごしてほしい」と高齢者を気遣っていた。