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6・29豪雨災害90人追悼 記録映像作り「忘れまい」

2020年12月04日

体育館のステージに設けた献花台に花を手向け哀悼を捧げ(上)、「6・29大災害の記録」を初公開した
 【佐伯区】1999(平成11)年6月29日の豪雨災害で10人が亡くなった広島市佐伯区河内地区で11月29日、追悼式「忘れまい6・29集会」があった。市立河内小学校であった式典に約90人が参列し、犠牲者に献花。未曾有の災害を風化させず、改めて防災への思いを強くした。
 例年、式典は災害の起きた6月に催している。今年は、新型コロナウイルスの影響で延期。6月は献花台を設けた。さらに式典は河内公民館横にある「忘れまい大災害」と掘られた石碑前で開いていたが、密を防ぐため同校体育館に変更した。
 献花台のステージには石碑の映像を映し出し、犠牲になった人々の遺影を並べた。最初に犠牲者へ黙祷を捧げた。あいさつに立った同地区自主防災会連合会の杉田精司会長は、取り組んできた防災活動を話した。防災マップを町内会ごとに見直し改訂。行政には洪水に備え八幡川内の樹木伐採や橋脚に水位計の設置、護岸整備を要望したという。今年、新たに地元の自然など網羅した冊子「山と川の歴史」を制作したことも紹介。最後に「いつ発生するか分からない災害に備え、自分と大切な人の命を守るため、河内地区防災ネットワークの団体と連携し災害に備えるまちづくりに取り組む」と誓った。参列者は菊の花を遺影に献花し、静かに手を合わせていた。
 当時、災害に遭った日本治男さん(72)は「雨が降ると、今でも寝てても目が覚める。テレビで災害のニュースを見るのが辛い。あの経験は精神的に今も苦痛」と話している。
 式後、同連合会が制作した映像「6・29大災害の記録」を初上映した。災害から二十年が過ぎ、災害を知る人や語り継ぐ人が少なくなり災害の爪痕も薄らいでいる。災禍を風化させまいと、昨年度、同連合会が記録映像の企画・編集・撮影をした。制作に当たり被災した住民ら28人に取材。災害の映像と写真を織り交ぜながら、橋が持ち上げられ流されたり土石流の様子など当時を振り返るインタビューを中心に約一時間にわたり収めた。映像はDVD化にして、希望者には貸し出す。
 DVDの問合は、同公民館☎(082)928・0219。
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