防火願う横断幕 書道部が力強く 美鈴が丘・なぎさ両高
2020年11月27日
美鈴が丘高校(右)と広島なぎさ高校書道部が作成した横断幕が防火を呼び掛けている
【佐伯区】広島市佐伯区の市立美鈴が丘高校と広島なぎさ高校の両書道部が、防火を呼び掛ける横断幕をしたためた。同市佐伯消防署1階ロビーに展示し、力強い揮毫の作品が来署者に火災予防を訴えている。
横断幕は、いずれも縦1・5m横2・5mの布製。美鈴が丘高は、一部を朱色にし「広げよう防火の輪」。なぎさ高は、「守りたい 君の笑顔を 防火から!」と書いた。防火標語は生徒自ら考えた。秋季全国火災予防運動(9日~15日)の一環で、横断幕を通して防火を訴えるとともに、生徒に火災予防に関心を持ってもらおうと同署が企画した。
文言を考え書いた美鈴が丘高の桑田弥奈部長(2年)は「第三者が見て伝わるよう文章を短く考えた。大きく書いて躍動感を出し、防火を赤色にすることで、小さな子どもたちにも伝わるようにした」と話している。
なぎさ高は、初めての書道パフォーマンスだったという。森谷真凪部長(同)は「あんなに大きな作品を作ったのは初めて。防火がテーマだったけど、日常のシーンを思い浮かべて標語を考えた」。2人は、1件でも火災が減ることを願っていた。