WEBタイムス 平成10年(1998年)11月13日 第554号
   

<カキ料理法もっと知って食べて>

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井口漁協で
 【西区】「カキの手軽で美味しい調理法を知って、もっと食べてもらおう」と十日(火)、広島市漁協と佐伯郡大野町漁協の青年部有志三人が、広島市西区井口明神二丁目の井口漁協(伊東祐保代表理事組合長)で開かれた料理教室(同組合婦人部主催)を初めて訪れ、さまざまなカキ料理を披露して、カキの美味しさ、安全性などを強くアピールした。
 広島市漁協の森本慎示さん、葭川敏明さん、大野町漁協の田中由起夫さんらは、「まず知ってほしいのは、今年のカキは安全性にまったく問題はないということ」と口を揃える。赤潮による大被害は周知の事実だが、貝毒などと混同されて敬遠され、買い控えの傾向にある、という。「生き残ったカキには毒性などなく、味や栄養については例年と変わりない」と強く訴えている。
 さらに、「加熱調理用のカキが消費者に思い違いされている」と続ける。生食用と加熱調理用カキの違いは、紫外線による殺菌処理の有無だけで鮮度はまったく同じ。殺菌処理された生食用が新鮮で、処理されていない加熱調理用が日が経って古くなったもの、と消費者に勘違いされている。「新鮮さはまったく変わらず、フライや鍋には加熱されたものの方が旨味がでる。ぜひ使ってほしい」と薦める。
 料理教室は、生活習慣病(成人病)などの予防をテーマに毎月一回、婦人部員が自作した野菜などの食材を持ち寄って、料理を作っている。
 この日は、大野町産の新鮮なカキを使い余り聞いたことの無い、てんぷら、味噌焼き、ホイル包み焼き、酒しゃぶしゃぶの四品を紹介した。
 てんぷらは、さっと水洗いしたカキに小麦粉をうすくまぶし、衣を付けて揚げるだけ。揚げたての熱々にレモン汁をかけて食べる。「フライよりもカキの味が味わえる。あっさりしているので、数もたくさん食べられる」と広島市漁協の森本慎示二さん。衣に小口切りにしたネギか、みじん切りのパセリを混ぜておくと色合いや香りが楽しめる。
 味噌焼きは、フライパンに油をひいてカキを焼く。少量の日本酒をかければカキ独特の生臭さが無くなる。カキの汁が出始めたところでみりんなどで味を整えた味噌を混ぜるだけ。
 ホイル焼きは、カキをマツタケと一緒にアルミホイルに包んで焼くだけ。茸はシメジ、エノキ、シイタケなどでもいいそうだ。
 酒しゃぶしゃぶは、鍋に張って煮立てた酒でカキを素早く煮る。二〜三分程度が適当という。ポン酢につけて食べる。
 どれも調理が手軽で、ぷりぷりに締まったカキの旨味を十分に味わえる料理ばかり。参加した婦人部員らは、口々に「レパートリーが増えた」、「簡単で美味しくて栄養もたっぷり」と喜んで調理して、頬張っていた。
 両漁協では、「まずは、地元の県民にたくさん食べてもらうことが重要」と、今後、各地のイベントなどに積極的に参加して、料理法や安全性をPRしていく考え。
 



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