サントリー宮島工場で
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【大野町】広島市安佐南区の広島市立大学芸術学部特定研究グループは九月二十三日(水)から十月二日(金)まで、佐伯郡大野町のサントリー(株)宮島工場内倉庫で「都市の成熟と芸術の役割−歴史的建造物と芸術の共振−No.3展」と題して美術館以外の日常的な場に芸術作品を展示する試みを実施した。
二千六百四十平方mの仕切りのない倉庫内の空間に、同大学の助教授ら三人で十二作品を展示。スポットライトを浴びて繊細な光を発しながら、堂々とした存在感を呈している大きな御影石は前川義春さんの「一〇メートルの流動体」。その名の通り十mある。
「自分の表現したいことを優先すると展示する場に入りきらないことがある。美術をする人は、自分の作品をどこで展示するかに気を配る」と話す前川さん。
美術館や画廊は都市の中心部に集中していて、訪れる人は「美術館へ行くぞ」と身構えてしまい芸術を身近なものだと感じにくい。美術館など作品を展示するための建物自体も少ない。前川さんらは、発表の場を開拓していくうちに、日常的な空間を利用しようと考え始めた。
保育園に通う子どもを迎えに来た帰りに寄ったという女性は「今まで近くでこんな展示はやってなかった。見に来てよかった」と話していた。「散歩の途中で気が付いて入ってみたらすごいことをしていて驚いた」と、一つひとつの作品をじっくり鑑賞する人もいた。
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