WEBタイムス 平成10年(1998年)07月24日 第539号
   

<西消防署・日赤−初の合同訓練実施>

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 【西区】災害時に、連携を保ちながら、情報連絡、人命救出などが円滑にされるようにと、広島市西消防署(香川堅署長)と日本赤十字社広島県支部(吉村朗事務局長)は十日(金)、同区鈴が峰町の同市消防局西部訓練場で、初の合同救護・応急処置訓練を実施した。同署と同支部合わせて約七十人、消防車などの車両十四台が参加した。
 訓練は、二つの災害を想定して行われた。
 「劇・毒物対応訓練」では、廃硝酸漏洩のタンクローリーに乗用車など三台が玉突き状態となり、負傷者が多数出たという設定。続く「多発外傷対応訓練」では、結婚披露宴会場の特殊照明器具が落下し、多数の負傷者がいるという設定で実施した。
 訓練は爆発音とともに開始され、災害発生の通報が入り消防隊が速やかに出動。現場に到着した隊員が、目撃者から状況を聴取し、披露宴会場に設定したやぐらに上がり、「頑張って下さい、もう少しです。」と大声で負傷者を励まし、担架で救出した。救出された負傷者の状況把握のためにトリアージエリアと呼ばれる場所へ運んだ後、仮救護施設で応急処置を実施、医療機関への手配と搬送までが一連の流れとなって敏速に進んだ。
 本番さながらの緊張した訓練活動に、見学に集まった地元鈴が峰町の住民たちは、興味深そうに見入った。
 幸い広島県内では、今のところこのような災害は起きていないが、吉村事務局長は「災害がいつ発生しても連携してスムーズに活動できるようにしておくことが大事。今後も合同訓練を続けていきたい」と話していた。  



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