【佐伯区】広島市佐伯区の五日市公民館(曽根田敏明館長)では、地域の人たちに平和について改めて考える機会をもってもらおうと、同市立舟入高校演劇部(伊藤隆弘校長、黒瀬貴之顧問)による「ピースシアターinいつかいち」を毎年開催している。九回目の今年は十九日(日)、「こちら、広島、放送局」を上演した。同校は三十年ほどまえから、戦争、平和を題材にした演劇をコンクールなどで発表している。
劇は、゛明るい放送部″をアピールするために文化祭の出し物を決めていた放送部員たちが、サオリに協力して゛戦争″という重いテーマに取り組むまでを描いている。
放送部員の高校生サオリは、五十三年前の八月六日、広島に原爆が落とされた直後におばあちゃんが聞いたという、ラジオから流れてきた女子学生の声の主を捜そうと決心する。放送局に当時の様子を聞いたり、図書館で調べたりと、彼女なりに奔走するがどうしても事実がつかめない。そこでサオリは、集めた手がかりをもとに八月六日の朝、広島放送局で起こった出来事を推理し、文化祭で発表する。
廿日市市から観に来たという奥田知里さん(一六)、新矢かおりさん(一五)は、「とても感動した」、「みんな一所懸命に生きていたんだと思った」と感慨深げだった。
脚本を手がけた伊藤校長は「広島は平和の原点。何年経っても、広島が体験したことを継承し続けなければならない」と話していた。
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