WEBタイムス 平成9年(1997年)03月21日 第474号
   

<元就フォーラム>

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 NHK大河ドラマ「毛利元就」の放送を記念して開かれている「歴史リレーフォーラム−元就歴史紀行」の第三回目が廿日市市中央公民館で開かれた。厳島合戦の前哨戦として、毛利軍と陶晴賢の配下宮川甲斐守の軍を破った「折敷畑の戦い」があった地元だけに、会場は、ドラマのファンや歴史に興味を持つ人たちでぎっしりの大盛況だった。
 講師は、秋山伸隆広島女子大学教授と岸田裕之広島大学教授。
 秋山氏は、戦国時代の合戦後に、主君が論功行賞を明示して家臣に与えた「感状」をもとに、「折敷畑の合戦」を読み説いた。
 感状には、いつ、誰が、いかに活躍したか、また、それに対してどのような褒美を与えるかが記されている。同合戦の際に出された感状は、全部で三十七通。同じ日付で出されたものとしては、毛利元に関しては最多だ、という。秋山氏の研究によれば、三十七通は言葉使いや内容から六タイプに分けることができる。
 なかでも、戦功が少なく言葉も略式で、封書の閉じ方までが「捻り文」と言われる簡略されたものが多く見つかっている。秋山氏は、「捻り文は、論功についても約束ではなく確実性の薄い書き方をされたものが多い。元就と家臣団との間に論功行賞を巡り、緊張があった。それを緩和するために出したものではないか」と戦国時代の厳しさを改めて紹介した。
 フォーラムはNHKラジオ総合で放送される予定。



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