ジャパンスイミングスクール廿日市に、「水中を歩く」教室がある。スイミングといえば「泳ぐこと」という常識から少しはずれた、風変わりなこの教室は、十一月に新設されたばかり。「アクアウォーキングクラス」と言って、十一月中は誰でも無料で体験できる。いったいどんな教室なのか、訪ねてみた。
ジャパンスイミングスクール廿日市は、昭和五十九年に開校されたスイミングスクールの草分け的な存在。大型ろ過機を使用していて水がきれい。安心して入ることができる。この日、外の気温は日中でも一六度しか上がらず、小雨のぱらつく肌寒い日だったが、室内は三四度あり、常夏の国のよう。水着になるのは久しぶりだったので、多少抵抗を感じながら着替えた。
軽いストレッチ体操のあとプールに入り、田中義弘主任コーチの指導に従って、さっそく水中を歩いてみた。胸の位置まで水位があり、想像以上の水の抵抗力で歩行は困難だった。まっすぐ歩けない。ぐにゃぐにゃフラフラと、おぼつかない足どりになってしまう。
しかし、歩き方のコツを教えてもらいながら繰り返すうちに、速く、まっすぐに歩けるようになった。こうなると快適だ。ただ前に歩くだけでなく、後ろ向きに歩いたり、水中でピョンヒョン跳ねながら進んだり、さまざまな歩き方を体験し、あっという間に時間が過ぎていった。
今回、一緒に体験したのは約二十名。「四十年ぶりに水に入った」方、以前おぼれた経験のある方、水に入ること自体、怖くてできないという方もおられたが、泳ぎはまったくできなくてもよく、水中を歩くだけなので顔に水がかかることもないので、しばらくするとみなさん慣れた様子。
「ただ歩くだけ」といっても、水中で歩くと水の抵抗力により、全身の筋肉をまんべんなく動かすことができる。短時間で、効率のよい運動になった。
四十五分の指導の前と後に血圧と体脂肪率の測定があった。少し太めが気になる私は、体脂肪率の測定が特に興味深かった。体脂肪率とは、体の中の脂肪分の比率で、男性で二五%以上、女性で三〇%以上が肥満ということだ。家庭にある体重計のような測定器で、簡単に計れる。指導の前後で、大半の方が下がっており、ダイエット効果も期待できそう。効果がハッキリと目に見えるので、励みになり、楽しみだ。
「アクアウォーキングクラス」は、週一回、二回、三回の三コースがあり、自由に選ぶことができる。普通の水泳指導と違い、一人のコーチが多くの生徒を指導できるので、低料金なのも魅力。長く続けられそうだ。
健康でいるために運動を…とわかってはいるものの、なかなか実行できない。そんな現代人のために生まれたといえるようなこの教室、健康づくりへの関心が高まる中、ブームになりそうな予感がした。
(澤本三加)
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○…取材協力−ジャパンスイミングスクール廿日市(廿日市市住吉2−5−7TEL0829−31−3200)。
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