WEBタイムス 2006年(平成18年)11月3日941号
 連載記事

大平眞二のお天気コラム 空を見上げて49

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 11月3日は文化の日。全国的に晴れやすい日と言われている。この日は、今年の場合、旧暦の9月13日、十三夜でもある。中秋の名月(十五夜)とともに、二夜の月といわれる。中秋の名月は、今年は良く見られたが、雲に隠れることが多いものである。今年の十三夜は、うまい具合に晴れやすい日に当たっている。そのため、今年は二つの名月を観賞することが出来そうである。
 中秋の名月が芋名月と言われるのに対して、十三夜は栗名月とか豆名月と呼ばれる。後の月とか名残の月とも言われ、秋の月を愛でる日本人の心が感じられる。十五夜のほぼ一か月後の十三夜の月、満月には早く、左側が欠けているのがよく分かる。欠けている月にも美しさを感じる心が、最後の秋の月も愛でようとの思いに至ったようである。
 また、この時期、朝晩は冷える。冷える前に月見をしようと思えば、早めに月が昇ってくるほうがいい。事実、この日の十三夜の月は、夕日が西に沈む一時間半余り前に東の空に顔を出す。黄昏時には、月の位置もかなり高くなっている。夜遅く、寒くなる前に月見を終えることができる。
 月見をするためには晴れてほしいものだが、望み通りにはいかないことが多い。幸いなことに、今年の十三夜はいい日に当たっている。実際に晴れるかどうかは、その日になってみないと分からないが、前後の日と比べて晴れやすい日や、雨の降りやすい日というものがあるようである。
 この様に、ある特定の日にその前後の日と比べて、ある気象現象が、偶然とは思われないほど大きな確率で現れる日のことを、特異日とよんでいる。科学的に証明されるわけではないが、統計的には有意性の高いものもある。晴れや雨だけではなく、暖かくなりやすい日とか寒くなりやすい日などがある。大型台風の来やすい日というものもある。
 一週間先までの週間天気予報では分からない、もっと先の予定を立てるのに、この特異日を頭に入れておくのも一つの方法かもしれない。絶対当たるとはいえないが、雨の降りやすい日よりも晴れやすい日に予定を立てたほうがいいだろう。特異日も資料によって違っているため、ここでは、気象年鑑のものを別表に表示した。
 欠けし月心は円く十三夜          気水


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