食と健康を考える会
代表
槇本知則さん
PTA参加をきっかけに、30代から地域活動に積極的に参加。たくさんの人との出会いにより、「仕事ばかりの人生はおもしろくない」と気持ちが変化し、楽しみの幅を拡大。働き盛りの世代で、仕事と地域活動を両立している。
「地域参加は若いうちに」
現役をリタイアした後、自分が帰っていく地域といかに関わっていくか−団塊世代が直面する課題の一つだろう。しかし、もっと若い世代で、早くから地域に溶け込み人生の楽しみを増やしている人がいる。
槇本知則さん45歳。仕事の合間を縫って、地元消防団のほか少年補導協助員、廿日市市祭礼保存会の役員など、さまざまな地域活動に参加。また、四年前に「食と健康を考える会」を立ち上げ独学で食について勉強し、昨年からは地元公民館で食育などに関する講座の講師も務めている。
働き盛りの世代にとって、仕事と地域活動の両立は困難と思いがちだが、槇本さんの考えはこうだ。「地域活動は基本的にはボランティア。忙しくて時間がないからできない、と決め付けるのではなく、少しでも空いた時間にできる範囲でやればいい。私の場合、そんなスタンスだから続いているんでしょうね」。
そんな彼だが、以前から地域との結び付きが深いわけではなかった。きっかけは、およそ十二年前にわが子のためにと始めたPTAへの参加だった。「実は、もともと子ども好きというわけではなかったんです。でも、大勢の子どもたちと触れ合い、純真な心に接するうちに、今では他人の子どもも大好きになりました」と、気持ちが変化していった。やがて、いろいろな人から声が掛かるようになり、活動の幅が徐々に拡大。平成17年3月までの二年間は、廿日市小学校PTA会長の大役も担った。
たくさんの人との出会いは、彼の仕事観や人生観も大きく変えていった。「ビジネスで多くの人と会う機会はあっても、同じ専門的な目的を持つ、限られた人との交わりだけ。でも、地域に帰るとそうじゃない。年配の方からはいろんなことを教わる。世界を広げてもらい、仕事ばかりの人生はおもしろくないと気付きましたね」。
最後に、地域デビューを考えながら踏み出せない人に対して、「活躍の場は、探せばいくらでも見つかるはず。例えば、公民館などの身近な開けた場所を活用しない手はない。それに、若い人は頼りにされ地域に受け入れられやすい面もある。今のうちから幅広く人と付き合っていれば、退職後の人生の楽しみも広がると思いますよ」と、自身の経験を基にアドバイスしてくれた。
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