| 2006年(平成18年)9月15日934号 |
(月1連載)・6回シリーズ
<第4回> 趣味は中高年人生の宝物
夫婦一緒の趣味はいいか、悪いか?
生きがいのない人生ほど、無味乾燥なものはありません。意識しているかどうかは別として、誰もが生きがいを求めているでしょう。しかし、どんなにすばらしい生きがいを見つけたとしても、一つの生きがいを生涯維持するのは、決して容易ではありません。
定年で終わる生きがい
生きがいを仕事に求めてきた多くのサラリーマンたち。しかし、彼らのそんな生きがいは、例外なく、定年退職によって終着点を迎えます。
変化するライフスタイルにうまく対応するためには、やはり生きがいづくりが不可欠。これからの人生に自分は何を求めるのかを明確にし、それを実現できるよう、意識的に変化させなければなりません。
遊び心を忘れずに
定年退職された方は、生きがいとして趣味を持っていただきたい。せっかく手に入れた自由時間を有意義に楽しむためには、自らが感動しときめくことのできる趣味を、身近なところに見出すことです。
仕事一筋で生きてきた人にとって、日々コツコツと地道に趣味に取り組む自分の姿は、あるいは無駄な時間を過ごすように感じるかもしれません。しかし、この無駄とも思える趣味の時間を、何の疑いもなく自然に楽しめる心のゆとりこそが、人生には大切ではないでしょうか。
遊びの時間、趣味を楽しむ根底には、遊び心が存在します。遊び心は人にゆとりを与え、生活に潤いをもたらしてくれます。人生にもたらす効能は計り知れないほど大きいのです。
相手に合わせない
さて、団塊世代共通の傾向として、夫婦間の会話が減少していると言われています。子育て時期、共通の話題は子どもでしたが、子どもが成長し独立することによって、共通の話題が少なくなってしまいます。何か夫婦共通の話題が必要となるわけですが、そのためにも、お互いが趣味を持つことをお勧めします。
ただし、夫婦が同じ趣味を持つのは、実は要注意です。共通の趣味を探そうとして、どちらかが少しでも相手に合わせ妥協すると、その時点で、妥協した人にとっては、純粋な意味での趣味ではなくなってしまうのです。趣味は、やはり自分が心底好きで没頭できるものであるべきです。
格差に耐えられるか
たとえ、夫婦どちらも妥協することなく、同じ趣味を持つことになったとしても、それが必ずしも良いとは限りません。望ましくない場合もあるのです。
夫婦二人が同じ時期に同じ趣味を始めるとします。一年、二年と経過するうちに、どちらかが早く上達し、やがて夫婦の間に技量の差が生じていくのは必然です。どちらが遅れても、相手の上達を素直に喜べるだけの度量があればいいのですが、人間なかなかそうはいきません。ましてや、毎日顔を合わせる伴侶が競争相手になってしまったら…。
競い合うのも確かにいいでしょう。しかし、前述のようなわだかまりが発生する可能性も、覚悟しておいてください。
ただし、だからといってお互いをないがしろにするのは寂しいもの。数年先までを見越した上で夫婦でよく話し合って、自分にぴったりの趣味を見付けてください。
最後に、おとなの遊びの条件を二つ紹介します。「遊びの時間へ仕事をもちこまない」「遊びにお金をかけすぎない」。趣味と仕事は完全に区別すること。そして、金銭的に無理な負担があると、どんな趣味もやがて破綻してしまいます。
<著者>
NPO法人広島県余暇
プランナー協会
副理事長
波多野 俊明
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