
▲速く走るには基本が重要。中学生の先輩が「リズムよくね」と声掛けした
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【西区】広島市立井口明神小学校区に今春発足した同校PTAおやじの会(笹川進吾世話人)は9日、同市立井口中学校グラウンドで「かけっこ教室」を開いた。井口明神・井口両小学校の児童二百五十八人が集まり、同中学校陸上部の指導者と部員である中学生のお兄さん・お姉さんたちに、速く走ることができるようになるこつを学んだ。
指導に当たったのは同中学校の中野登教頭と陸上部の三反田隆志、清水祥子両顧問、さらに部員三十人。同校は、今年の織田幹雄記念陸上大会の女子四百mリレーで十九年ぶりに大会記録を更新して優勝し全国中学大会へ出場した実力校。
速く走るには三つのこつがあるという。
一つは、良い姿勢。胸を張り、背筋を伸ばし足をそろえて直立。そのままかかとを高く上げ、ゆっくりと下ろす。かかとをぺったり地面に付けず、プリント一枚分の厚みを残しておく。自然に身体が前傾する。
二つ目は、手を大きく振る。前に振った手の親指が鼻の先の高さに来るくらい。「手を固定しては駄目。速く大きく手を振るほど、速く走ることができる」と中野教頭。
三つ目は、足を高く上げる。ももをなるべく高く上げるようにという。歩幅が伸びる。
「この三つをちゃんとやれば、今より速くなるよ」という言葉に、児童たちは基本練習に取り組んだ。つま先立ちのままジャンプしたり、足が高く上がるように障害物を乗り越えたり、リズムに乗りテンポ良く手と足を動かす練習をしたり。手の動きを気にするあまり足がお留守になる、またその逆になる子もあった。
地味だが重要な基本をしっかり知ってもらおうと、児童の傍らに陸上部員の中学生が付いた。「もっと大きく手を振って」、「いいよ、いいよ」などとアドバイスしたり、応援したりした。実際に部員の走る姿を見て、児童はもちろん、観覧の保護者も「速いね」とトレーニングの効果を実感した様子。
最後は、二人ずつ順番に全員が五十m走のタイムを測った。児童たちは、皆、習ったことを生かそうと一生懸命走った。多くの子が指導前とは違うしっかりしたフォームで走ってみせた。
明神小5年生の北村知香さんの記録は8秒8。記録表を友達と見せ合った。児童に声を掛け続けていた陸上部の大野美香副部長(3年)は、「見ていて速い子もたくさんいた。自分もけがが治ったので頑張りたい」と“後輩”の様子に刺激を受けたよう。
おやじの会の笹川世話人は、「たくさんの子どもたちに参加してもらい良かった。走る楽しさを知ってもらえたならうれしい」と喜んでいた。
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