
▲すずよしマスターの西江涼夫さん
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【佐伯区】西江涼夫さん(56)・芳江さん(52)夫妻が経営する広島市佐伯区八幡三丁目の全面バリアフリーの喫茶店「小さな喫茶店 すずよし」が開店して約二カ月たった。「車いすの利用者も気軽に来店できるように」と思いを込め店づくりに努めている。
店の前には緩やかなスロープを敷いている。車いすに乗ったまま利用できるよう、カウンターの高さは床上約六十センチに、自動ドアのスイッチなども床から八十センチほどの高さに設置している。トイレの面積は約四平方メートルと一般的なトイレよりも広い造り。障害のある人たちにもゆっくり時間を過ごしてもらおうと、細部まで気を配っている。
マスターの涼夫さん自身も、八年前に脊髄の病気を患い車いすを使うようになった。「車いすの不自由さは、実際に使ってみなければ分からないところがある。ちょっとした段差で前に進めないこともあるんですよ」と涼夫さん。
喫茶店を経営するようになったきっかけは、「コーヒーが好きだったから」とさらりと話すが、コーヒーへの情熱は人一倍。注文が入ってから豆をいり、サイフォンやヘラを操り丁寧にコーヒーをいれる。来店者に出すコーヒーは、コーヒーカップ一杯にプラス「三分の二」の量。「一杯じゃ足りないし、二杯では多い。一杯とあと三分の二ほど抽出すると、一番おいしいコーヒーが飲める」とこだわりは強い。余った三分の二の量のコーヒーは、サイフォンに入れたままお代わり用として来店者のテーブルに。
本格的なコーヒーが気軽に楽しめると、常連客も付き始めている。「コーヒーの味をおいしいと言ってもらえるのが一番の喜び」と笑顔を見せる涼夫さん。「特に、いつかいちむぎの家作業所の車いすに乗った人に来店してもらえた時はうれしかった」と言う。「障害のある人は、だれかに付き添ってもらわなければ移動できないことも多く、引きこもりがち。(すずよしが)人と人の触れ合えるような場所になればうれしい」と来店を誘っている。
飲み物のメニューはコーヒー(ホット・アイス、三百五十円)ほか、オレンジジュースやアップルジュース(二百円)などがある。ピラフやスパゲッティ・ナポリタン、野菜カレーなどの軽食はコーヒー付きで六百円。
同店の営業時間は午前9時〜午後6時。定休日は水曜日、土曜日、第二・四日曜日。駐車場は三台。
問い合わせは、TEL(082)928・3145。
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