
▲男女とも数多くの選手が中国選手権に出場する井口高陸上部
|
第59回広島県高等学校総合体育大会が開幕し、連日、熱戦が続いている。中国選手権をはじめ、8月に近畿六府県で開催されるインターハイ(IH)を懸け、6月18日(日)まで県内百三十一校から総勢約一万二千四十人の高校生アスリートが全31種目でその力と技をぶつける。
◆陸上(5月26日・27日・28日、広島県総合グラウンドメーンスタジアム)
井口女子が、好成績を収め中国選手権・IHへ向け弾みを付けた。3年連続で四百・八百mを制した久保瑠里子(3年)を筆頭に、2年連続で千六百mリレー優勝、四百・八百mではともに3人が6位以内に入るなど総合・トラック両部でともに2位に就いた。慶楽良隆監督も「これだけ総合で接近した成績を収められるとは全く考えていなかった。びっくり」と白い歯がこぼれていた。男子も永井康平(3年)が八百mで優勝するなど数多く入賞し総合で8位に入った。
昨年7月の世界ユースに日本代表として出場、続く8月のインターハイ四百mでは優勝―。名実ともに、全国のトップランナーの仲間入りを果たした久保。
順調にきていた陸上生活に大きな転機があった。昨年10月に左足の甲を疲労骨折。だが、久保にとって生まれて初めての大きなけがは決してマイナスにはならなかった。治療中は心肺機能を維持するためプールで泳いだり、筋力トレーニングを重ねてきた。ほとんど走ることができなかったが、逆に走ることの楽しさを改めて感じた。IH優勝後、一時は目標を失いかけモチベーションが下がったこともあり、「けがが奮い立たせてくれた」。
今年の県総体四百m決勝レースでは、大会新を出した昨年と比べ、1秒近く遅いタイムに終わった。同じく八百mは昨年に比べ5秒以上速かった。四百mはけがの影響でスピードの練習ができなかったためタイムが伸び悩んだ。だが、内容に関しては動きも良く流しながらゴールしてそれなりの成績を出せたことで手ごたえを感じている。
今シーズン一度も出していない55秒台だが、慶楽監督は「いつでも出せる。中国大会以降に戻ってくればいい」と話す。
現在は、けがへの不安は、全くない。久保にとって、次なる戦いとなる中国選手権はあくまでも通過点。照準はやはりIH。四百m連覇を見据える。さらに今年は、昨年のIH準決勝で8位に終わった八百mにも自信を持っている。「昨年は、2、3番手だった。だが、今年は2冠をぜひ狙っていきたい」。高校3年間の集大成としてこの夏に挑む。
ほかにも、久保に続く、全国を狙う有望株がいる。1年生ながら八百・千五百・三千mの3種目すべて2位になり、一人で21点を稼いだ田村紀薫だ。五日市中時代には、全国大会に2年生で初めて出場し、3年生の時には千五百mで6位入賞。慶楽監督は「スタミナ面については久保に匹敵、それ以上のものを持っている」と言うほど。
初めての県総体は、2位を狙っていたという。八百mではあこがれの久保に「付いていこうと思った」。記録を狙った結果、中3の時に打ち立てた2分18秒台の自己ベストを約2秒上回った。
田村は「ベストも出し、自分に自信を持ってインターハイへ行きたい」と意気込んでいる。
「3年計画の3年目」(慶楽監督)と言う今年。千六百mリレーは、1年生の時から同じメンバーで臨んできた。アンカーの久保をはじめ、県総体では1走だった得能麻衣は四百mで5位、続く安木のぞみ(3年=以下同)は同じく3位、中原沙樹は四百mハードル優勝というメンバーが並ぶ。
慶楽監督は「個人で4人は(IHへ)行ってもらいたい」と例年以上に大きな期待を寄せている。
大会の結果は次の通り(地元関係分、敬称略)。
【男子】二百m松浦祟史(広工大高3)23秒01 6位永田雅之(広島学院3)23・05▽八百m1位永井康平(井口3)1分57秒69 8位長尾祟洋(同1)2・03・37▽千五百m堀尾祐司(井口3)4・01・45▽五千m 8位中村亮太(廿日市西3)15・02・09▽四百mハードル1位柳谷告太(広工大高3)55・25▽4×百mリレー5位広工大高(中原―中次―柳谷−松浦)43・72 6位井口(栗屋−永井−松本−佐伯)44・67▽4×4百mリレー4位広工大高(半明―柳谷−中次−中原)3・26・14▽走高跳2位冨山龍太(広工大高3)1m94 4位松本潤司(井口3)1・85 7位吉岡峻(廿日市3)1・75▽棒高跳山田康太郎(広工大高3)4・20▽三段跳冨山龍太(広工大高3)13・23▽円盤投8位石本京祐(大竹2)38・12▽ハンマー投6位新谷尚史(廿日市西3)45・01▽やり投3位林壮麿(廿日市2)54・74 6位渡邊和徳(五日市3)47・59
総合の部6位広工大高36点8位井口21点▽トラックの部7位広工大高21点8位井口16点▽フィールドの部4位広工大高15点
【女子】四百m1位久保瑠里子(井口3)56秒83 3位安木のぞみ(同)59・80得能麻衣(同)60・68▽八百m1位久保瑠里子(井口3)2分11秒97 2位田村紀薫(同1)2・16・43正原夢香(同3)2・23・53▽千五百m2位田村紀薫(井口1)4・36・18 7位中村環歌子(鈴峯女子2)4・51・39▽三千m2位田村紀薫(井口1)9・49・75
▽四百mハードル1位中原沙樹(井口3)67秒52 3位宮本和代(五日市3)67・93▽4×百mリレー7位井口(得能―安木―中原―久保)50・89▽4×四百mリレー1位井口(得能―安木―中原―久保)3分59秒08 6位五日市(松村―宮本―齋藤―井上)4・11・92▽走高跳2位 美和子(井口2)1m45 6位平井愛(五日市2)1・45▽砲丸投泊野純子(鈴峯女子3)10・27 6位脇迪子(廿日市3)9・97▽やり投6位泊野純子(鈴峯女子3)30・08▽7種6位 美和子(井口2)3037点
総合の部2位井口78点▽トラックの部2位井口69点
◆水球(5月27日・28日、県立広島工業高校プール)
2位広島学院
◆柔道(5月28日、県立総合体育館武道場)
男子個人66kg級3位宮田昌和(広島学院)▽同73kg級3位園崎実宏(広工大高)
その他の競技は、次週以降随時紹介する。
Copyright© L.co All Rights Reserved.