WEBタイムス 2006年(平成18年)3月31日912号
 連載記事

資産運用アラカルト

ホームへ戻る目次へ戻る
人民元切上げの中国株への影響
 昨年7月21日の中国人民銀行(中央銀行)による1米ドル=8・28元から8・11元への人民元の切上げ以降、徐々に人民元高が進み、3月27日の上海・外貨取引センターの人民元相場は、1米ドル=8・0214元で引けました。
 人民元切上げは中国本土・香港市場への資金流入につながるため株式市場にはプラス材料といわれています。また、香港H株(香港に上場している中国企業)にとってはプラス材料、本土B株(中国国内の投資家と外国の投資家が取引できる)にはマイナス材料ともいわれています。
 米ドルや香港ドルで投資を行う外国人投資家にとっては、人民元に絡む為替リスクはもともと存在せず、むしろドル建と人民元建株価の比較による割安感からの値上がり期待や受取配当金額の増額などのメリットをもたらします。
 中国国内投資家にとっては、手持ちの人民元を米ドルあるいは香港ドルに両替しB株投資(上海B株は米ドル建取引、シンセンB株は香港ドル建取引)を行っているのが大半で、人民元の切上げはB株の人民元建配当の増額につながる一方、株式売却益や投資資金の換金時の人民元建の金額が目減りすることになります。
 また、香港ドルは人民元の切上げの影響を受け上昇し、結果的に切上げのマイナス要因がある程度緩和されることから、上海B株に比べてシンセンB株への影響が小さいともいわれています。
 資料提供 ウツミ屋証券(株)商品課


記事の内容、及び著作権について