
▲奇観が魅力のテングシデ
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【佐伯区】現在、県内には野生種子植物約千八百種類が確認されている。だが、近年、気候や災害、宅地開発など自然環境の変化などにより絶滅、もしくは危機に直面し、約六分の一の三百四種が絶滅危惧植物に指定されている。広島市植物公園(同市佐伯区倉重三丁目)で、特別企画展「消えつつある植物たち〜広島県の絶滅危惧植物〜」を開催している。十二月二十三日(木)まで。写真パネルや実際に現地で撮影したビデオ解説などで現状を紹介し、見る者を考えさせる。
中でも、ラン科の植物は、開発などによる自生地の破壊ほか、園芸目的の採集で多くが絶滅の危機にひんしている。科としては最も多い四十三種が絶滅危惧種にリストアップされている。
企画展では、特に国・県の天然記念物に指定されているテングシデに力を入ている。カバノキ科のイヌシデの変種で、日本全国・世界を見ても山県郡大朝町にしか群生していないという貴重な木だ。幹や枝がねじれたり直角になっているなど極めて珍しい形をし、天狗(てんぐ)が木の上で寝るため奇妙な樹形になったという言い伝えが残っている。樹木を切ると、天狗のたたりがあると恐れられたり、不自然な形のため材木として使いにくく結果的に残ったのではないかといわれている。会場にはパネルのほか、ほぼ実物大のテングシデの模型を飾っている。

▲ガガブタなどの珍しい植物
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園内には絶滅危惧種と同じ種類を実際に見ることができる。県内ではすでに野生では絶滅した考えられるハナナズナ(アブラナ科)や、ガガブタ(ミツガシワ科)、キキョウ(キキョウ科)など二十三種があり、絶滅危惧植物マップを手に園内を散策すると一層興味がわく。
十月十四日(木)には、「世界でここにしかない植物 テングシデを訪ねる」と題した観察会を同町で開く。実際に群生地を訪ね、生態や歴史について学ぶ。参加希望者は、名前、住所、電話番号を記入した用紙と、八十円切手を張った返信用封筒を同封し、〒731―5156広島市佐伯区倉重3―495「テングシデ観察会係」まで郵送する。後日、詳しい案内書を送付する。先着五十人。締め切りは七日(木)必着。参加無料。
問い合わせは、同園TEL(082)922・3600。
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