
▲パトロールで目立つ蛍光色ののぼり旗。不審者への声掛けも重要
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【西・佐伯区】広島市では、放火(疑いを含む。以下同)が一九八六(昭和六十一)年以来昨年まで、十七年連続で火災原因のトップを占めている。全国の多くの地域と同じくいわゆる「都市型」傾向だが、傾向だからと手をこまねいているわけにはいかない。同市消防局は、市内各区に放火火災予防対策推進モデル地区を指定し、放火に歯止めを掛けるべく、地域住民主体のキャンペーンを展開していく。地元広島市西、佐伯両消防署管内では、西区己斐上学区、佐伯区五日市中央学区をそれぞれモデル地区に指定した。来年三月末まで運動を繰り広げる。
市消防局がまとめた今年一月から六月末までの間の区別の火災発生件数を見ると、市内八区のうち、西区は安佐北区と並んで四十八件で最多。前年同時期の三十九件を大きく上回っている。西区の原因別内訳は、放火が十七件でトップ。次いで火遊び十件、こんろ七件(うち六件はてんぷら油)、たばこ五件と続く。昨年同時期も、放火が十三件でトップだった。己斐上学区は、世帯数四千五百九十五で、人口は一万一千三百六人(今年三月末時点、以下同)。
二十日(金)、同地区の己斐上公民館体育館では、地域住民が組織する同学区生活安全推進連絡協議会へ、放火防止のぼり旗十二本を贈った。同区自主防災会連合会と同協議会が主催し、広島市西消防署が協力した。会場では、蛍光の黄色地に赤色で「放火されないさせない街づくり」と書いたのぼり旗を、同連合会の山本誠会長が、同協議会の大瀬戸宏副会長に手渡した。旗は、同協議会がパトロールなどする際に掲げて、アピールする。すでにチラシやポスターなども配り、呼び掛けを強めている。
一方、佐伯区は、今年同時期の火災発生件数が二十六件。やはり放火が原因の火災が最も多い。五日市中央学区は、放火件数は区内十五学区中で三番目の多さだが、人口千人当たりの出火率が区内で最も高かったため、モデル地区に。世帯数は三千九百七十二、人口は九千三百三十五人。

▲いたる所にポスターを張る。自分たちで街を守る決意だ
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十九日(木)、五日市中央公民館に同学区自主防災連合会(鉄村忠基会長)のリーダーと放火火災防止対策緊急連絡協議会をはじめ、地域住民ら八十人が集まった。同地区では、ポスター百五十枚を作成、地域に配布し掲示板などに張る。ポスターには、「この街が好きだから放火はさせません」と大書してある。できるだけ各家や建物の周囲を明るくしようという「一家一点灯運動」など放火を未然に防ぐ方法も紹介している。
事業のスローガン「我が街は 放火させない 地域の目」は、鉄村会長自ら考えた。「災害はいつ来るか分からないが、放火は犯罪。協力して撲滅しよう」と集まった人たちに強く呼び掛けた。さらに、沖本道博副会長がモデル地区推進宣言し意気を上げ、市消防音楽隊隊員の演奏が華を添えた。メンバーらは、同所の西新町西集会所に向かい、掲示板にポスターを張り付けた。
建物周辺に燃える物を置かない、ごみは指定の時間に指定の場所に出す、不審な人がいたら声を掛けるなど、誰もが簡単に取り組むことができる予防策の徹底が、街を守る力になる。
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