WEBタイムス 平成16年(2004年)8月27日835号
 社会・福祉

夢の宮島口を展示 「みな実現できる」 大野町 かみきど倶楽部

ホームへ戻る目次へ戻る
写真
夢をイラストにし、まちづくりに思いをはせ語る3人
 【大野町】宮島競艇場にカジノとブランド品のアウトレットモール、フィッシングパーク…。佐伯郡大野町の将来のまちづくりに思いをはせ語り合う男性三人。町民有志で結成する「かみきど倶楽部」のメンバーで同町在住の木本泉さん(六二)、小涼春平さん(六八)、青柳康夫さん(五六)が、同倶楽部のメンバーが思い描いたイメージ・夢を絵に再現した展示会が同町図書館で二十二日(日)まで、あった。
 年間約二百六十万人が訪れる宮島の玄関口でもある宮島口。同商店街や住民らが、宮島口を基点に新しい大野町のまちづくり・まちおこしを語り合い夢を実現しようと同倶楽部を結成した。メンバー約十人が集まり、さまざまな町活性化などを話し合ってきた。廿日市市と大野町が合併に向け協議が進む中、合併建設計画にも思いを反映し、多くの人にプランを知ってもらい応援してもらおうと、同倶楽部メンバーが考えた案を具体的な形にし展示会を開いた。同倶楽部の木本会長は「アイデアを出し合い温めてきた我々の“メッセージ”を多くの人に伝えたい」、青柳さんは「みんなが参画したまちづくり」を唱える。
 三人は、(株)マツダで主力車のデザインや設計・開発、協力会社で宣伝広告に携わった「マツダつながり」だ。絵も、昔取ったきねづかで色鉛筆や水彩絵具で描き上げた。
 約四十点ある作品の中でも、目を引いたのが、宮島口のリニューアル。「宮島口は地の利を得た場所」(木本さん)。世界文化遺産の入口として交通の要衝、瀬戸内海が眺望できる絶好の場所にもかかわらず、生かされていないという。「昭和レトロ」をコンセプトに、宿坊をイメージしリニューアルしている。
 特に、大胆な構想を表しているのがJR宮島口周辺。北口には対厳山へ続く新道が見える。駅のホームはそのままで、国道2号線を一部駅寄りに敷き変え、線路と並行し通している。線路と、トンネル化することで騒音をカットした国道をまたぐ形で、橋上駅があり、駅の南北をつなぐ自由通路がある。プラットホームを降りた瞬間に、雄大な大野瀬戸、安芸の宮島が広がる。形状としては、広島市佐伯区の五日市駅に近いイメージだ。
 活性化の起爆剤が、「エンターテイメント」ワーフ。一階はJRと松大の船着場やファーストフード店などがあり、二階は地元食材を使ったシーフードレストランなどが楽しめる施設だ。宮島コーラルホテルの裏側には、木で作った遊歩道といかだの上で焼きガキを試食、カキ打ちの見学コースなど備える「牡蠣センター」なども見え、どれも夢のあるわくわくする構想ばかりだ。
 展示会は二十日にコンサートが開かれるなど盛況のうちに終了。木本さんは言う。「どれも夢じゃない。皆がちょっとすれば実現できるものばかり」―。


記事の内容、及び著作権について