WEBタイムス 平成16年(2004年)1月16日805号
 社会・福祉

来島者微増し264万人  宮島町観光課 「下げ止まった」 春・夏に顕著な伸び 紅葉シーズンは誤算

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7年前のピーク期からの来島者減少も底打ちの気配
 【宮島町】日本三景の一つ、厳島神社など世界文化遺産の地、佐伯郡宮島町の昨年一年間の来島者数は二百六十三万七千八百五十八人で、一昨年(二百六十万八千七百四十三人)に比べ、一・一%の微増だった。NHK大河ドラマ「毛利元就」ブームに沸き過去最高の約三百十一万人が訪れた一九九七(平成九)年をピークに減少の一途をたどっていたが、四年ぶりの二百六十万人台・五年ぶりの増加だった一昨年に続く来島者数増に、同町観光課も「下げ止まった」と見ている。
 中でも、三月は一〇・四%、八月は六・四%増と顕著な伸びを示している。要因の一つに挙げられるのが、昨年で三回目を迎えた三月の「みやじま雛めぐり」が、春の目玉行事の一つとして定着してきた点。もう一つが、両月とも学校が春・夏休みに入り、家族や学生同士でのグループ旅行で宮島を楽しみ「旅の形が変わってきた」(同課)点という。
 一方で、「予想外」(同課)の誤算だったのが十一月の落ち込みだった。毎年、最も多くの観光客が紅葉を見に訪れる書き入れ時。三年連続増加していたが、昨年は二・八%減(一昨年同時期比)の三十九万四千五百十二人と伸び悩んだ。例年十一月中旬から下旬が見ごろを迎えていたモミジが、昨年は十月末に冷え込み、十一月に入ると暖かくなったため、十一月上旬には落葉したのが、大きな原因だ。
 同町と言えば、厳島神社が挙げられる。二〇〇二(同十四)年、(社)宮島観光協会の観光入込み動向調査報告書によると、宮島=厳島神社のイメージが突出し、宮島での滞留期間は二時間と三時間以下を合わせて七五%という数字が出ている。同課は「神社のみならず自然など多面的な宮島を楽しんでもらいたい」と長時間滞在に向け島全体を楽しむためのPRをしていく。
 厳島神社の初もうでなどで今年の正月三が日の来島者数は、昨年に比べ約一万八千人多く、順調な滑り出しだ。今後は、観光客受け入れのための整備のほか、「自然や芸能、祭などの観光スポット・観光商品の開発や再発見、マスコミなどへの情報発信、旅館・食堂・土産物などの開発など『宮島へ行ってみよう』という観光誘発にさらに力を入れていく」と同課は熱を入れる。一方で、来年の大河ドラマ「義経(よしつね)」の放映が決まっている。平氏ゆかりの同町だけに今年を前段階の一年と位置付け、さらなる魅力の再発見・掘り起こしを急ぎ、来年につなげたいと言う。
 


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