WEBタイムス 平成16年(2004年)1月16日805号
 連載記事

干潮満潮

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▼年明けの諸事万般にわたり“初”が付く。初夢、初詣、初硯、初釜、初鏡、初相場、初雀とキリがない。その雀が今年も玄関のしめ飾りの稲穂をきれいに食べ尽くしてくれた。なんだかほっとする。年始の初会合でアンケート用紙が配られ、あなたの今年の願いは?の項があり、それに答えて「凡庸に生きて人様に迷惑をかけないよう」と心底そう思い書きおいた。がこれすらなかなかに難しい世の中だぞと思う。
▼その会合の帰途、知合いのDさんが歩いていたから自宅まで送りましょうと車を止めて声をかけたら、いや折角だが歩くことにしているんでと。なるほど健康のために歩いているところへ余計なお節介だと反省。そう言えば知人を便乗させて大事故を起こし紛争に至った事例も。人を乗せたり乗せて貰ったりしたばっかりに人生暗転することも無きにしもあらず。なかなかに難しい世の中だと思う。
▼折も折り、大阪出張となり付合いのある人物から、ついでの依頼をうける。これが難題であって息子の結婚話がこじれているから、あんたから下話をしておいてくれたら後からこちらが出向いて話をつける、と。さてしも気の重い初仕事とは相成った。
 火ぼこりの消ゆる高さや
 吉書揚  掘前小木菟


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