WEBタイムス 平成15年(2003年)1月10日755号
 

両手や手放し変わった形態多数 小便小僧集める加藤進さん

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写真
手のひらには高さ3センチほどの小さな小便小僧。添える手や顔、ひざの曲がり具合などすべてが違う
【佐伯区】小便小僧を集め始め十五年。「左手を添えているものがあるのだから、右手や両手、手放しのものもあるはず」と広島市佐伯区薬師が丘四丁目の加藤進さん(六一)が集めた小僧は百数十体。大きさ、格好、どれをとっても違いがある、興味をそそるものばかり。
小便小僧の本家本元はベルギーの首都ブリュッセルにある。一六一九年生まれで一番年齢の高い市民とも言われている。由来は、フランス軍侵攻時にブラバンド公が放尿して軍を退散させたことにちなんでなど諸説がある。日本でも一昔前までは公園の噴水で見掛けることもあったが、今ではそれすら無くなっている。
定年まで勤めた(株)INAX(広島市中区八丁堀)のショールームで、普通ではないものばかり展示するギャラリーを開催していた時に、すでに自らが集めていた小便小僧十五体を並べたのをきっかけに熱が入り出した。
遊び心がおう盛で、昔からいろいろなことに興味を持つ加藤さんは、もともとは、「形態の面白さ」を探す路上観察に特に熱中していた。今や学校から姿を消しつつある二宮金次郎の像も「背負っているのがまきかしばか、出している足が右か左かなどさまざま」と言う。「それなら小便小僧だっていろいろあるはず」と収集を始めた。
世で見掛ける大半は本家と同じく左手を添えている。変わったものを求め、本家本元のあるブリュッセルにも行った。「小僧ならぬ小便少女もあった」と言うように、興味をそそるものがたくさんあり、数多く買って帰ったそうだ。
新たな情報が入ればすぐ出掛けた。そんな加藤さんを知ってか、作って贈ってもらったものも数知れず。高さ七十センチもの巨大なものから三センチほどの小さなもの、ジーンズをはいている小僧に、堂々と立っている小僧など変わったものばかり。小便小僧の図柄をプリントしたTシャツやグッズもたくさん。
意外かもしれないが、小便小僧は世界的なものではなく、ベルギー・イタリア・スペイン・日本・中国・韓国ぐらいにしか無いのだそうだ。日本では、テレビCMで一時話題になったが「小便小僧をこれだけ集めている変わり者は日本には私以外いないんじゃない」と加藤さん。さらなる逸品を求め、小僧は増える一方だ。


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