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7月3日みやじま国際パワートライアスロン10回連続出場へ ウッドマンの鉄人②

廿日市市浅原 安井 正文さん(59) 進化続ける「片足の鉄人」

2016年06月24日

スイムとバイクはタイムの大きな波はなく、課題はラン。「安定すれば」

 「片足の鉄人」と呼ばれ、その姿で多くの人に勇気と感動を与えてきた。
 18歳の時、交通事故で左足を失う。その後、長野パラリンピック日本代表となりスキー回転競技にも出場。トレーニングの一環で始めた自転車をきっかけにトライアスロンに出合った。みやじま大会が開催されることを知る。地元の大会にぜがひでもと思い出場に向けコースを試走した。高低差約850mのバイク後にもアップダウンの激しい約20㎞のラン。国内屈指の難コースに「無理と思い大会をあきらめかけていた」。ある本に背中を押される。〈秘められた能力が出番を待ち望んでいる〉〈挑戦する前から無理だというのは勝負前から白旗を掲げている〉〈自己の限界に挑んでいきましょう〉と書いてあった。
 目標は完走。だが、ランに不安が残り、制限時間をオーバーすることも頭をよぎった。タイムは6時間44分49秒で完走。「予想以上のきつさだったが、すごい達成感があり、片足でもできると自信につながった。ランの途中、ほかの選手が声援をくれたことが何よりうれしかった」。
 1人で走破してきたが、3回・5回大会は膝の故障でリレーのスイムで出場。「スイムは周りに応援がなく寂しい。3種目こなしゴールを切るのは達成感がある」。特にバイクは自宅前がコースで、地元の声援・期待の声に気持ちは高ぶる。
 8回大会では、五輪3大会連続出場の経験を持つ庭田清美選手と前年のウッドマン準Vの原智哉選手と一緒にゴール。最も思い出に残る大会となった。
 7回大会で出した自己記録6・14・08は、1回目に比べ三十分も縮めた。昨夏は課題のランを強化するためウエイトを抱え階段を登り降りするトレーニングもしてみた。還暦を控えても前を見据えて進化の歩みを止めない。「自己記録を更新し、10回目の花を添えたい」。

西広島タイムス電子版


令和元年10月18日 第1570号

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