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人inにしひろしま  佐伯国際アーチェリーランド代表 戸野 真治さん(51)

2020年10月23日
 オリンピックやパラリンピックに選手を輩出したことのある佐伯国際アーチェリーランドを経営する傍ら、近隣の高校生や障害のある子どもを指導する。年齢、性別、障害の有無に関わらず、誰もが楽しむことのできるアーチェリー。生涯スポーツとしての普及、発展に力を注ぐ。
【育成、そして…】
 「誰でもできるスポーツをしよう」と1972(昭和47)年、父親が同ランドを開業した。幼い頃からアーチェリーは身近なスポーツとして育ち、大学時代は部活で活躍した。卒業後、同ランドに戻り、県立佐伯高校アーチェリー部を創設。以来、若い世代の育成に努めてきた。
 2012(平成24)年のロンドンオリンピックに教え子が出場。指導者冥利に尽きる出来事で感無量だったが、その後なぜか空虚な日々が続いた。
 そんなとき、発達障害のある子どもの保護者から「運動を習わせたいが、教室から断られてしまう」と、相談を受けた。ふと、父親が、アーチェリーを楽しむ車いすの人を介助していた姿がよみがえった。
【療育を学び指導へ】
 「療育」について学ぶため渡米。帰国後、地域の福祉施設などと協力し、障害者への指導プログラムを実践した。
 「4歳の自閉症の子が初め全くできなくて。何度か心が折れたけど、三カ月後、子どもがいきなり矢を取り出し弓に装着した。私の話をちゃんと理解していたんだと分かってうれしくて。子どもは、それからできる動作が増えていった」。
 その子は12歳になった今も競技を続ける。目標はインターハイ出場だ。「障害のある人が健常者と同じ場所、ルールでスポーツを楽しむのは良いこと」。必ず訪れると信じる場面に思いをはせ、指導に熱を込める。

所在地/廿日市市津田500
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