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「さいきビール」開発進む 地域支援員筆頭に地元商工会や農業団体が協力 耕作放棄地で大麦栽培 10月販売 廿日市市佐伯地域

2020年09月18日

試作段階の「さいきビール」
【廿日市市佐伯】廿日市市佐伯地域で、耕作放棄地を活用し栽培した大麦を使う「さいきビール」の開発が進んでいる。地域支援員・木村武志さん(38)を筆頭に、佐伯商工会青年部と栗栖地区の農業委員が協力し、10月から販売を予定している。農業受益の拡大だけでなく、商品に情報発信機能を取り付け佐伯地域のPRを図り、中山間地域の振興につなげたい考えだ。
 さいきビールは、小麦を含むヴァイツェンビールで、アルコール度数は5%。大麦は栗栖地区で栽培した品種「スカイゴールド」を使用し、レモンの風味を加えた。ビール特有の苦味を抑え、軽い飲み口とコク、新鮮な香りが特徴で、女性やビール嫌いの人も飲みやすいという。賞味期限は約三カ月で一般のビールより短いそうだ。
 ビール開発は、2018年に木村さんが企画・構想を開始した。各団体の協力を得て、栗栖地区の耕作放棄地約1000㎡を開墾し大麦を栽培。今年6月に、岡山県産の同品種で2種類のラベルの試作品を製造し、8月に宮島口の催しで試験販売。二日間で214本が売れ、販売目標の一日100本を上回り完売した。集計したアンケートでは、7割近くの好評を得たそうだ。9月中旬には、市内小売店で2回目の試験販売を考えている。
 同ビールには、付加価値として情報発信機能を持たせる。ラベルにQRコードを載せ、商品や佐伯地域の情報発信、広告としての活用も視野に入れる。
 現在、栗栖地区の大麦は収穫を終え、同ビール約3000本が生成できる約200㎏が取れた。10月以降、毎月300本の販売目標を立てている。
 販売場所は、同市内や佐伯地域などの来訪につなげたい思いから、店舗数やエリアを限定する予定。販売価格は330ml瓶詰めで税込み600円。
 木村さんは「農業受益を確保するためには、販路拡大だけでなく、どれだけ有益性が認められるかが大切になる。情報発信ツールとして地域に還元できる仕組みを検討していきたい」と話す。
 木村さんの地域支援員としての任期は、今年12月まで。以降は、同商工会が事業を継続するそうだ。
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