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芸術家国越えて 平和を願い合作 廿日市市で共同生活も

2019年07月19日

ロビン・ホワイトさん(右)と小川さんが一週間生活を共にし制作した4枚の作品
 【廿日市市佐伯】廿日市市津田の書道家・小川妙子さん(68)とニュージーランドの画家のロビン・ホワイトさん(73)が「平和」をテーマに制作した絵画と書の合同作品を8日、浅原交流会館で披露した。国籍の異なる2人の芸術家が生活を共にし作り上げた大作を地元住民など約40人が鑑賞した。作品は今後、ニュージーランドの国立美術館に展示される予定だ。
 作品は、掛け軸風で6枚構成。1枚のサイズは縦約190㎝横約100㎝、約170㎝×約60㎝などで家内の戸や机などが描かれている。3枚は、灰色や黒色など暗色を基調とし、墨色の滴るような線で黒い雨を表現した。絵の上から毛筆で「内臓」や「骨」、「残るは精神」など被爆者の残した言葉や思いをしたためている。もう3枚は、原爆投下前の生活をイメージしたそうで、戸から光が差し込む様子などを描いている。絵の上から「生きる喜び」や「無限の空間の中で明滅している私自身の生の厳選」などをつづっている。
 合作のきっかけは、同市が姉妹都市提携を結んでいるニュージーランドのマスタートンとの交流。他国の芸術家との創作活動などしているホワイトさんが昨年4月に来廿し知人から紹介された小川さんと意気投合。今年7月2日から同市津田の空き家を借り2人で一週間住み込み制作した。
 同会館では、6枚のうち4枚を展示した。冒頭に小川さんとホワイトさんが作品に込めた平和へのメッセージなどを伝え、制作に協力した地元住民などに感謝を述べた。
 小川さんは「海外の人には読めないと思うが、平和を願うメッセージや原爆の悲惨さなどを字に込められるエネルギーから感じ取ってもらえればうれしい」と話す。ホワイトさんは「言葉や文化が異なる人と一緒に制作することは、互いを理解し合うこと。小さな一歩だが平和を広げるメッセージにしたい」と願っていた。
 合作の一つとして屏風作品もあるという。小川さんが京都府で制作に取り掛かる予定だ。
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