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聡美さんの父 解決へ気持ち一区切り 「真実を述べてほしい」

2018年04月20日
 【廿日市市】犯人逮捕を受け、北口聡美さんの父・忠さん(60)が13日、廿日市署で記者会見した。「逮捕されるまで十三年六カ月かかったが、未解決と解決では大きな違いがある。解決したことで一区切りがついたという言葉が適切か分からないが、未解決のもやもやしていた気持ちは払拭された」と話す。一方、元気であれば30歳だった聡美さん。成長した「娘と会えないという部分は変わらない」と複雑な心境を語った。
 忠さんは「この日を迎えるまでいつ解決するんだろうという不安な気持ちが大きかった」と言う。犯人に対しては、「嘘偽りなく真実を述べてほしい」と動機を含め真相解明を望んでいた。会見の最後には「事件を解決することができ、ご協力ありがとうございました」と一礼し会場を後にした。
 忠さんは、自ら率先して事件の情報提供を呼び掛けてきた。事件発生日前後や捜査特別報奨金が更新される際に繰り広げられる街頭でのビラ配りには必ず参加して、「ご協力お願いします」と積極的に訴えた。同報奨金は、今年3月、10回目の更新を迎えていた。活動を終えるたび、口にしていたのは「これで最後にしたい」。さらに事件が長期化し不安視していたのは事件の風化だった。
 事件の翌年2005年12月30日からはブログ「SA・TO・MI〜娘への想い〜」を始めた。事件のことはもちろん日常の何気ないことなど毎日更新してきた。ブログを通じ多くの情報も集まっていた。
 4月13日には「容疑者を逮捕」のタイトルでブログを更新。これまでの協力と応援への感謝の気持ちとともに、「娘への報告「事件が解決したよ」と私の胸の中で伝えましたが、「守る事が出来ないで、ごめんなさい」という想いの方が大きいですし、これからも、この想いは持ち続けるでしょうね」とつづっている。翌日は「終わったけど始まる」と題し、「事件の解決を目指す部分は終わりましたが、これから新たな闘いが始まります」と事件の全容解明に目を向けた。
 以前、小紙のインタビューで忠さんは答えていた。「長くとも十五年以内に解決してもらいたい」。事件の時効は撤廃されていたが、忠さんの心中の片隅には時効が残っていた。「心の時効」まで残すところ一年半での逮捕となった。
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