宮島街道-にぎわい創出プロジェクト

2016年05月20日更新

あの「弥次さん・北さん」が宮島で珍道中
「宮島参詣 膝栗毛」を出版〜広電宮島ガーデン


「宮島参詣膝栗毛」を記念して… 前列右は
県立広島大学 宮島学センター長で
人間文化学部長の秋山伸隆教授。
左は同じく宮島学センター大知徳子助教。
後列右は広電宮島ガーデン森河謙二社長。
左端は同じく河野文彦取締役事業本部長


「宮島参詣  膝栗毛」1,000円(税別)



 「東海道中 膝栗毛」(十返舎一九)の弥次郎兵衛と北八(弥次さん・北さん)が、実は、宮島にも渡っていた。「東海道中膝栗毛」の続編として書かれた宮島道中記がこのほど、現代人が親しみやすいよう表記を改め「宮島参詣 膝栗毛」として出版された。好評、発売中。

 「宮島参詣 膝栗毛」の出版は、昨年設立50周年を迎えた広電宮島ガーデンの50周年記念事業の一環で、県立広島大学宮島学センターが編集を担当した。
 「東海道中 膝栗毛」の続編であるにもかかわらず「宮島参詣膝栗毛」は地元でもあまり知られていない作品だという。
 広電宮島ガーデンの森河謙二社長は「宮島の新たな魅力づくりになれば」と考え出版を決めた。「昨年は十返舎一九の生誕250年にも当たりご縁を感じる」とも話している。
 地元の小中学校や図書館、関係機関や団体などに500冊を寄贈した。「おもしろそうな本が届いた」「個人的にも所蔵したい」という声が数多く寄せられている。
 広電宮島ガーデンが運営する廿日市市宮島口の「もみじ本陣」、山陽自動車道「宮島サービスエリア下り線」で好評発売中。県立広島大学では講義や公開講座でも取り上げる。


★廿日市〜宮島…厳島神社に参拝、弥山も
注釈で読みやすく、伝わるおもしろさ
「平成の傑作」

 当時の雰囲気をよく伝えながらも読みやすい表記に改め、親切な注釈を加えたことで「平成の傑作」となった。
 弥次さん・北さんの「宮島参詣」は、丸亀から下津井を経て鞆へ。鞆から阿伏兎・尾道・瀬戸田・忠海を経由して宮島に。「これより館岩廿日市を過ぎて、ほどなく芸州宮島に…」と本文にある。
 宮島の旅籠屋(絵)では夜、宿の女性に案内してもらい厳島神社に参拝。 猿に饅頭を奪われたり大騒動の末に眠りについた。翌朝は弥山へ。「六七と名乗る男に案内を頼み、この六七の次々にもたらす厄介事に振り回されて…」。
 編集を担当した県立広島大学宮島学センター長で人間文化学部長の秋山伸隆教授は「弥次さんと北さんを中心にユニークな登場人物たちの会話や行動は実におもしろく、読んでいて飽きることはない」と魅力を語っている。

★「宮島参詣 膝栗毛」

「宮島参詣 膝栗毛」、原題は「続膝栗毛二編上下宮島参詣」。江戸時代後期の戯作者・十返舎一九(1765〜1831)の作品。十返舎一九の代表作はもちろん「東海道中膝栗毛」で、「宮島参詣 膝栗毛」はその続編の中の一編である。江戸時代の旅を理解するため付録資料として広島県立文書館の「収蔵文書展 江戸の旅人たち」(平成6年)を掲載している。A5判112ページ。1,000円(税別)。

     

西広島タイムス電子版


平成29年3月24日 第1445号

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