干潮満潮

2018年11月30日更新
▼「釣瓶落としの秋の暮れ」と言う。農家でさえ「つるべ」を知る人は少ないだろうと古老のSさんが言う。井戸の水を汲むのに昔はしゅろ縄につけた鶴瓶を一気に落した。理(ことわり)は忘れられても釣瓶落としの言葉は死語にならない。日本語は素晴らしい誰の「作語」かは判らないそうだ。時刻や経済用語でも景気の急落、相場の下降でも使われる。昨今なら年末、流行語大賞間違いなしだろう。

▼まさに夕時は一気に暮れる。この時季、紅葉狩り、ハイキングなど時刻を念頭に置いて早目に切り上げたい。行き交う車のハザードランプをお早めの点燈でご安全に。また、この地方は降雪が少ない。それでも何回かは平地にも降る。さきのSさん昨年自宅から僅か1?ほどの主要道に至る下り勾配の凍った道で滑って溝に脱輪した。懲りて今年は既に冬用タイヤに履き替えた。

▼冬用はスタッドレスタイヤというそうだ。スタッドは鋲(びょう)のことで以前のタイヤは道路を痛めたそうだが昨今は技術が進んで道にやさしく雪や水膜にも強くて安心と聞いた。明日から師走入り、さきの船舶事故で不通であったお隣り周防大橋が開通、親族がいるSさんは蜜柑採りに向うと聞いている。

 好きで來し道深まりて
  秋の山   稲畑汀子

西広島タイムス電子版


平成30年12月7日 第1528号

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